工場や企業において、セキュリティ対策としてICカードによる認証システムが導入されることが増えています。このようなハイテク化は、入退場の管理や通行記録の保存など、効果的なセキュリティ対策に繋がりますが、立てた当初から使っているのではなく途中から導入すると、移行期に多くの問題が生じることもあります。特に工場でそれまでがセキュリティ対策がアナログ作業だった場合、全ての工程がデジタルに移行するため、混乱する要因になります。筆記すれば良かったところをICカードを通すなど、面倒な手間が増える場合も多いからです。

ICカードを使った認証自体、メリットもデメリットもあります。入退場の時間や場所を管理することができるため、労働管理や経費管理などに役立つのですが、全ての場所でそれをしていては大変です。しかし工場でICカードを使用することで、不正なアクセスや持ち出し品の紛失などを未然に防ぐことができます。一方で、ICカードによる認証システムは、正社員以外のアルバイトなどを含めた多様な従業員に対応することが大変だという問題もあります。

特に途中からの導入においては、すでに配布されていたICカードと新たに配布するICカードとの統一や、従業員の認識向上など、多くの課題が発生することがあるのです。認証システムの導入にあたっては、正社員だけでなくアルバイトなど多様な従業員にも十分対応するシステムを整え、かつパソコン作業が苦手な人へ十分配慮することが大切です。

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